3月23日に美容家の佐伯チズさんがALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたことを公表した。
23日に佐伯さんの公式サイトと自身のブログで診断結果を公表し、動画では自分の言葉で「半年ほど前から右足に違和感を感じ昨年末には思うように動かすことが出来なくなった。」と発表している。
また動画内では佐伯さんが涙する場面もあり病気になった心情が表れていると言えるだろう。
よく知られていない部分も多いALSの症状や治療について調べてみた。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)の症状
ALSと耳にすることはたまにあるがどんな症状で治療法があるのか知っている人は少ないだろう。この機会に勉強してみよう。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は厚生労働省指定難病が300ほどあるのだがそのうちの1つに数えられている。
症状としては
手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく病気です。しかし、筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、かつ運動をつかさどる神経(運動ニューロン)だけが障害をうけます。その結果、脳から「手足を動かせ」という命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。
引用:難病情報センター
多くの場合は指先の動かしにくさや肘から先の力が弱くなり物を掴んだりすることが難しくなるようだ。
全身の筋肉が痩せてしまい歩くことが出来なくなり呼吸の筋肉が弱くなることで声が出しにくくなって呼吸するのも十分ではなくなっていく。
視力や聴力、体の感覚には影響を及ぼすことはないようで、普通の感覚なのに神経の伝達が上手く機能しないため体は言うことを聞いてくれないという事になる。
一般の人が味わえる感覚としては「金縛り」状態と一部近いものはあるのではないだろうか。金縛りは一時的なものなのでその恐怖とは比べ物にならないのだろう。
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ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療法
ALSは常に進行する病気だ。
体のどの筋肉から進行が始まっても全身の筋肉が病に侵され、最後は呼吸の筋肉が働かなくなり大体は呼吸不全で最期を迎えるとのことだ。
人工呼吸器を使用しない場合は病気にかかってから余命2〜5年ほどになることが多い。
過去には10年以上長く生きた方もいるし、もっと短い命だった方もいる。
どの病気にも言えることだが個人差はあるので個別の対応をしているそうだ。
治療としては進行を抑える薬と症状を緩和する薬の2種類が投与される。
進行を抑える薬は「リルゾール」と「エダラボン」の2種類。
症状を抑える薬は漢方薬や痛み止め、場合によってはモルヒネなど症状に合わせた薬が使用される。
栄養状態が良い方がより長く生きられるようで、「高炭水化物・高カロリー」の栄養を摂取することが最も生存率が高い研究結果が出ている。
喉の筋肉も低下するため食べ物を飲み込めない場合には細かくするなど飲み込みやすくする工夫や胃に直接栄養剤を注入することもあるそう。
その他にも日常生活できるようなリハビリも行われる。
上手く体を動かすことをリハビリを通して訓練していくのだろう。
過去ALS(筋萎縮性側索硬化症)になった有名人
- 川島雄三(映画監督)
- ルー・ゲーリック(メジャーリーガー)
- 芦原英幸 (空手家)
- 毛沢東(政治家)
- 徳田虎雄(前衆院議員)
- ホーキング博士(他の神経ニューロン疾患説あり)
- ショスタコービッチ(露・作曲家)
アメリカではメジャーリーガーのルーゲーリックがALSを患っていたことからALSをルーゲーリック病と呼んでいたこともあるのだとか。
ホーキング博士の場合は平均2〜5年の余命となっている中50年も生き続け研究に精を出していたそうだ。そのことからALSではなく他の疾患ではないかとも言われている。
佐伯チズのALS発表まとめ
3月23日佐伯さん自身でALS発症を発表。
ALSとはニューロン伝達が異常をきたして脳から筋肉への指令が上手く行われずに筋肉が衰えていく病気。
治療は薬剤投与や食事療法、リハビリなどが行われる。
佐伯さんは「願えば叶う。決して諦めませんから。」「夢は薬 諦めは毒」と語っておりALSという病気に前向きに立ち向かっていくことだろう。
この発表をきっかけにALSについて知れると良い。
また効果的な治療法が確立されていないようなので完治出来るような治療法、治療薬が出来ることを心から祈るばかりだ。
佐伯チズさんALSに負けずに頑張ってください!
みんなで佐伯さんを応援しよう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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