大阪府高石市で無戸籍の親子のうちの母親が餓死するというニュースが話題になりました。
その母親は80代、息子は40代で生活費がなく、餓死してしまったそうです。
「戸籍がなく病院に連れて行くことが出来なかった」と息子は話しているとのことです。
豊かなはずの日本で無戸籍の人がいるとは想像が付きません。
現在の日本でどれだけの無戸籍の人がいるのか、無戸籍であることでのデメリットや問題には一体どんな物があるのでしょうか。
あまり馴染みがない問題なので知らない方も多くいると思いますので、この機会に是非知っていただけると嬉しいです。
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日本の無戸籍の人数は何人いる?1万人超えって本当!?
日本に住んでいる人で無戸籍の人は何人いるのかかなり気になりました。
一体何人いるのでしょうか?
法務省は2014年9月から統計を取り始めました。
かなり最近なのが驚きです。それまであまり気にしていなかったのでしょうか。
累計で「1426人」の無戸籍の人々がいました。
無戸籍の人を判明出来た後は戸籍を取得させていったものの、2017年時点で約700人の無戸籍者がいるということが分かっています。
ただ、それは確認が出来た人数というだけで、現実はもっといるだろうと思われています。
最低限1万人はいるだろうとの算出が出ています。
1万人も無戸籍者がいるというのは思いもしませんでした。
なぜ多くの人が無戸籍となってしまうのかその理由が気になりますよね。
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【不思議?】無戸籍になっている理由はなぜ?
多くの人が無戸籍になってしまう理由はどれくらいあるのでしょうか。
戸籍があるのが当たり前だと思っていたのですが、無戸籍の人には何らかの事情があります。
- 離婚後300日以内に出産した場合、前夫の子として認定されるため、家庭裁判所への親子関係不存在確認調停或いは嫡出否認の申し立てが必要となる。
前夫にその協力を求めたくない、求められない場合は出生届を提出しない - 親が無戸籍者であり出生届に親の本籍が記載できない
- 親が精度を理解しておらず、届け出ていない
- 病院に頼らず自宅出産した場合や出産費用が払えず自分で出産した場合など出生証明書が無い
- 親の宗教上の理由 など
様々な理由で無戸籍者が生まれてしまいます。
例えば、戦争孤児になってしまった場合は出生証明が出来ないため、無戸籍になってしまいます。
出生届が出されておらず無戸籍になっている場合は両親のどちらかが出生届を提出すれば無戸籍は解消されます。
両親や出産に立ち会った医師など出生届を提出する権利を持っている人がいなく本人が届け出をする場合は家庭裁判所の許可が必要になります。
無戸籍であっても戸籍を取得(就籍)することは可能なので、届け出をした方がいいようです。
続いて無戸籍であるが故のデメリットや問題を見てみましょう。
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無戸籍であるデメリットや問題は?
無戸籍であるというデメリットを考えたことがある人はかなり少ないと思います。
どんなデメリットや問題が起こってくるのでしょうか。
無戸籍とは戸籍が無いわけですから、書類上【存在していない】というわけです。
戸籍を取得している人が当たり前に受けられる権利が受けられません。
- 検診や予防接種など通知を受け取れない
- 義務教育を受けられない・就学が難しい
- 保険証が交付されず、医療費全額負担
- 銀行口座を作成できない
- 運転免許を取得出来ない
- 選挙権が無い
- 年金を受給出来ない
これらの当たり前なことが出来ない、受けられないと思うとゾッとしますよね。
免許証や保険証など身分を証明する物が無いとかなり困ると思います。
医療費も3割負担なところが全額負担になりますし、そもそも満足な教育を受けられず就学、就職が困難となると稼ぎを得ることが出来なくなります。
生活すること自体が困難になってしまいますね。
納税の義務などは無くなりますが、メリットがほとんど無いです。
これらを踏まえて戸籍は必要になってきます。
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日本の無戸籍まとめ
皆さんは無戸籍についてどう感じているでしょうか?
少なくとも1万人以上無戸籍者がいると言われている現状です。
無戸籍であるデメリットや問題は言葉通り【致命的】です。
日本が豊かな国、幸福度の高い国になっていくには戸籍の問題をクリアにしていかないといけません。
無戸籍者がゼロになる国になっていってくれると嬉しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。